純チタンブレスのせいだかなんだか分からないが、このブレスをつけ始めてから、ジップロックAさんと奇跡の再会をしたりとありえない事態が起きている。今回もありえない話がまた起きた。嘘じゃないよ、本当の話。


私は毎月、月初めに父の墓参りに行く。つまり月命日に必ずお参りするのが私の決まりごとになっている。


お墓に行く道程にある公園のしだれ桜がとても綺麗でした。


今回も例のごとく、父の好きだった花であるカサブランカとチューリップ、あとアリストロメリアやトルコ桔梗などやお酒を買って、父の眠っているお墓がある寺に行ったのだが、そこで、スゴイ人物と再会してしまったのだ。。


そ、それは、、、多分、、父の愛人だったと言われる女性(通称えっちゃん)が同じく父の墓参りに来ていたのだ。父が亡くなって18年になるのだが、お墓で会ったのは今回が初めて。超ビックリ。ビックリすぎて、私は彼女を目の前にして、しゃっくりが出てしまった。


彼女の存在を私が知ったのは、私が小学校2年か3年くらいだった気がする。当時その彼女は、女優の梶芽衣子さん似のクールな美人だった。父と付き合ってたときも、父が亡くなったあとも、結局今も独身であるというのは、風の便りで聞いていた。だが、現在の彼女は、年月が彼女を変えたのか、父が亡くなった後に何かあったのか、彼女はずいぶん老けて、昔の面影がほとんどなくなっていた。おそらく推察するには、彼女はうちの母よりも10歳近く若かったはずである。でも、現在の彼女は、うちの母よりもはるか上の年齢に見えるのである。なぜだか、私は胸が少し詰まった。


彼女と父が付き合っていた期間は多分私が推察するには、父が癌に冒されて入院をするまでの10何年間だったはずである。相当に長い。気丈なプライドの高い細木先生似の母は一度も彼女の話を私たちには決してせず、父が亡くなったあとも彼女の存在すら認めていなかった。彼女のことは透明人間のような扱いだった。この彼女と父の関係は、いくらミーハーな私でも、父にも、母にも聞けないようなデリケートな問題だった。今も真相は、母には聞けないし。聞くのもすごくむごい事のようで、絶対に母には聞けない。今回彼女と偶然の再会をしてしまった事実もうちの母には絶対に話すことはないだろう。


父の墓で再会してしまった私たちは、お互い丁寧にずいぶん長い間頭を下げて会釈しあった。そして彼女が私に「本当にHirokoちゃん、○○さん(←父の名前)にそっくりになったわね」とつぶやいて、「じゃ」と言い残し、彼女はその場を立ち去ったのである。彼女と私の再会時間は分数にして1分かそこらの間だったと思う。


1人になった私が、父の墓をまじまじと見ると、そこには、父が好きだったカサブランカとチューリップがお線香とともに供えられてました。


全ての出来事に偶然はないのだと思うけど、今回の出来事はどういうことなのか?それから、私が「父にそっくり」ってどういうこと?そんなに似てるのかな?普通「お母さんに似てきたわよね」っていうフレーズが一般的常套句だと思うのだけど。それも私の父は、プーチン大統領にクリソツなのである。金髪じゃないけどね。そうなると、私もプーチンに似ているってこと?!「おしえてっ!オトーサン!」という不思議な気持ちになったままでいるのである。