前回の記事に述べた、女癖がよろしくない父方の従兄弟のM君とこないだお酒をだらだら飲んでいた時のこと。M君が唐突に私に言い放った一言「Hirokoちゃんさぁ うちのおやじ、結局はHirokoちゃんのおばさん(つまり私の母)と結婚したかったんだしね~、・・・えっ?知らないの?」が私を一気に驚愕の渦潮に巻き込んだのだった。「???!!!」というテンション&表情のまま、即座に何もコメントが出ない私。


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M君の話によると、私の細○先生似の強気な母とM君のお母さんがもともと親友だったそうな。で、うちの母親が勤めていた新宿の地で、うちの父が母に一目ぼれしてアプローチし続けて、やっとデートにこぎつけたらしい。しかし、用心深い母は2人きりで会うことをこばみ、それではということで、うちの父は自分の弟(つまりM君のパパ)を連れて、でまた、母サイドは、母の親友だったM君のママを連れて、つまり、2対2の合コンめいたものを開催し、4人で会ったというのだ。で、それがきっかけで、うちの父と母はお付き合いするようになり、一方で、M君の父と母もお付き合いするようになって、2組のカップルが結婚への道へとそれぞれ歩んだのだそうだ。M君の話によると、M君のお父様(私のおじさんだが)は、人目見たときから、うちの母が好きだったのだが、私の父が最初から母狙いだったので「兄貴の顔を立てなければいけないっ!俺が我慢しなければいけない!」と自分に言い聞かせて、自分を好きなように見えた私の母の親友、つまりM君のお母様と結婚することになったというのだ。M君によると、M君が生まれ、物心がついたあたりから、M君の両親の間で、「貴方はどうせ○○ちゃん(私の母の名前)が、好きだったんでしょっ! 私はどうせ、ついでで結婚したんでしょっ!」とM君のお母様がお父様に怒鳴り、喧嘩にまで発展するということが、たびたびあったらしいというのだ。でもって、最後にM君から私に向かって、「これって、結構み~んな知ってることだよ。周知の事実。そんなの今さら聞いて驚いてるのHirokoちゃんくらいだよ。それにしても、本当にHirokoちゃん霊感あるの?鈍感すぎるよなぁ」とケンカ上等なお言葉があびせられたのだった。ちなみに私が父と母から聞かされていたことは、父と母は知り合いの紹介でお見合いをしたということだったが、考えてみれば、それ以上私がいろいろその当時のことを突っ込んで聞いてもその件について父も母も言葉少なだったのは、確かに私の中でも不自然に感じていたことだった。それと、今さらなのだが、私が幼い時、私の母とM君のお父様がしばしば会話をしている、あいだあいだの二人の間に流れ出るエネルギーというか電流というか波動というかとにかく何となくアブノーマル的なものを流れていたようなそんなことを何となく感じていたのも今の話を聞くと妙に合点が行くのであった。


前回書いた、男にしても女にしてもBクラスがもてるという件だが、うちの母もその法則に見事にあてはまる。うちの母は、超美人というわけではない。本人は「由美かおるに似てると言われた」とか自慢していたが、私から言わせれば、「由美かおるさんとは、ほど遠い」外見だ。世間には「アノ人は、『高嶺の花だよね。手には届かない。オレたちにゃ無理』」と言われるようなハイグレードな女性が存在したりするが、うちの母は私から言わせれば「手に届く美人」、そんな感じだ。ちなみにM君のお母様は、首も長く小顔の少しB.バルドーを彷彿とさせるようなキュートな美人だった。M君のお母様は、私から見れば超Aランクの女性だったのだ。ま、うちの父はマニアックだからという一言で片付ければいいことだが、M君のお父さん(おじさん)がうちの母を好きだったとすれば、彼女の何のどこが良くて好きだったのか、私はさっぱり分からないというか理解に苦しんでしまう。


この話を聞いたあと、とっても恐かったのだが、おそるおそるご機嫌をとりつつ、母にM君から聞いたこの話を何気に聞いたところ、母がすごい形相&少し狼狽しながら「ウソ!知らないわよっ、アタシ、そんな話!!またそんなこと言ったら殴るからねっ!!」というスーパーリアクションが返ってきて、「うっちょ~!あはは、ごめんね~」とその場を立ち去った私なのであった。うちの父もM君のご両親も今、この世にはいないので、生き証人として存在するのは、うちの母だけなのだが、事実は彼女から永久に聞けそうもない。事実はどうなのだろうか、迷宮入りしそうな一件である。ちなみに、あれから、母の機嫌はあまり良くない。・・・ということは、M君の話は事実なのだろうか?そして、あの4人(うちの両親とM君の両親)の間に、まだ何かシークレットがあるのだろうか?なぜだかウキウキしている私なのである。にゃはっ!