この電話占いの仕事をさせていただいているといろいろな経験ができる。ご相談者に関しても、普段知り合えないような方々との貴重な出会いもあったりするし、一方では「なんだよー[パンチ]」なんて感じることもたまにある。
あまり述べてしまうとプライバシーに関することになるので、ご本人のご承諾(ちなみに是非記事にしてください[かわいい]といわれたので[わーい(嬉しい顔)])をいただいた上で ある出来事を書かせていただく。
今からかれこれ5年前くらいのことなのだが、ある女性から鑑定依頼があった。
本人は電話で、自分の名前を「井上花子(仮名) 35歳」で、相談は「今お付き合いしているカレについて観てほしい」ということだった。私は彼女の声に集中してチャネリングして彼女経由でお名前をいただいた彼にチャンネルを合わせてみた。
しかし・・・・変なんです。彼女はカレと付き合ってもう半年というのに、カレは彼女を知っているようだけどまったく恋愛対象としていないというか、「えっ?本当に付き合っているの??」という鑑定結果だったのでした。・・・っていいますか、彼は他に好きな相思相愛の結婚前提のような女性がいて、その方とよろしくお付き合いしているようだったのでした。「この男、遊び人か??ん??しかし、このご相談者とは付き合っているのがかすりもしないし・・・・なんじゃ??」と何度も観ても同じメッセージ内容に釈然としない状態になったのでした。
私の鑑定が全くのスカで外れたのか(私も人間ですし)、なんなんだ??と思いつつも、ホラもふくわけにもいかないので、ご相談者の井上花子(仮名)さんに、「大変申し訳ないのですが、あなたのことはカレはまったく思っていませんよ。ほかにすでに付き合っている女性がいるように私はみえましたが・・・・」とお伝えした。
彼女は「ああ。そうですか、では私のことは好きでないんですね?」と念押しで聞いてきた。私は「そうですね、なんかまるでほとんど貴方のことを意識していないように見えましたよ。失礼ですが、あなたがおっしゃっているようにカレと本当にお付き合いしているのかしら??」と思わず聞いてしまったのですが、彼女は「そうです、そうです。じゃ、うまくいきませんよね、ありがとうございます」と言って30分早々で鑑定は終わってしまった。なんかちょっと不可解だったのが、井上花子(仮名)さんの雰囲気・・・・無機質というか淡々としていて、しかし唯一印象的だったのは、ネガティブな鑑定をお知らせしたのにも関わらず、それを聞いたときの、ふっとほころぶような笑いを殺した感じ・・・・精神的にも不安定になっているわけでもなく終始淡々と鑑定結果のあとのほころんだようなギャップに不可解さを感じながらその時は鑑定を終えたのでした。
それから約2週間後のこと、同じ名前の井上花子(仮名)29歳と名乗る女性から再び鑑定依頼があった。相談内容はまたしても前回と同じカレの名前も同じ内容。電話番号の着信も前回とは違うし、声も女性だけれど前回と全く違う・・・・「なんだ??冷やかしか??」と嫌な感覚が頭をよぎった。
もやもやしながら私は思わず「大変失礼なことをお聞きするけど、前回貴方と同じ名前の人がかけてきて同じ内容の相談をしましたけど、どういうことなんでしょうか?」と聞いてしまった。
すると井上花子(仮名)さんは、あせったように「そうみたいですね!あの電話は私の友達が私の名前をかたって私の相談をしたみたいなんです!!彼女がHirokoさんに観てもらったら、カレは他に女の人がいるからもうあきらめろって言われて・・・・でもカレとはうまく行っているのにどういうことなのかと思って電話したんです!!私も混乱しちゃって!!!」と途中泣き声まじりで話しはじめたのだった。
最初は疑心暗鬼ムンムンの臭いをかぎつつ、「ほんとかい??」などと思いながら彼女と話をしていた私だが、彼女の話を聞いていて「ははーん」と状況が読みこめてきた。
つまり、最初にかけてきた女性が本物の井上花子(仮名)さんの友人の一人で、お互い長年彼氏がいなくて同類相憐れむような感じで友人関係を保っていたようなのだが、ここ最近井上花子(仮名)さんが彼氏ができたことを半ば嫉妬と彼女の未来を観たいと思って、彼女のふりをして私に鑑定を依頼してきたということのようなのだ。
だから最初の彼女は井上花子(仮名)さんではない=その彼とも彼女は付き合ってないから、鑑定で彼女はカレと付き合っていないという風に見えたわけだ。だから別の女性と付き合っているというその女性が、本物の井上花子(仮名)さんということになるわけだ。ややこしいですが、実際それがリアルな状況だった。
井上花子(仮名)さんは、このカレと結婚の話も出ていて、それを相談しようと私の占いのチラシを持っていてそれをその友人がチェックをして、フリをして私にかけてきたということだ。
その彼女は、井上花子(仮名)さんに「あなたが心配でたまらなくて、占い師に聞いてみたのよ」と飄々と言い放ったらしいが、私からみたら興味本位のレベルを超えた悪意に満ち満ちたものしか感じなかった。
井上花子(仮名)さんとはお互い誤解も解けて、彼女の結婚の相談の鑑定も無事に終えて、その後無事に結婚もして安定した結婚生活を送っている。めでたしめでたし[るんるん]
昨日たまたま彼女=本物の井上花子(仮名)さんから久しぶりの鑑定を受けて、鑑定終了後の雑談時に彼女から「あのときはマイリましたし、最初はショックを受けました。Hirokoさんにもいぶかしがられて『あなたたちなんなの?』とか言われて冷や汗かきました。でも友人かと思ってた彼女には驚きを超えて恐怖を感じましたよ。こういうこともあるんだということをブログでいつか紹介してください」というお言葉をいただいたので今回の記事にさせてもらった[わーい(嬉しい顔)]
あの時は、正直あまりいい気分はしなかったけど、謎も解けたし、当の本物の井上花子(仮名)さんは幸せになったし、結果オーライかな?というのが今の気持ちです[ぴかぴか(新しい)]
でも、あの偽者の彼女・・・いまだにああいうことをした神経が私には全く理解できません。
友人が幸せになるのがそんなに嫌だったんですかね?今考えてもあのときの彼女のうすら笑いが不気味に感じられて仕方ない私なのでした[たらーっ(汗)]