先日書いた 父の眠っているお墓で彼のカノヂョと遭遇してしまったせいかあの後から父のことをちらほら思い出すことが多くなった。かといって、今まで全く父のことを思い出さないわけではない。


私の今の能力(こういう言い方はとても僭越だが)は、間違いなく父譲りである。それも、父の能力は私のよりもかなり強かったと私は確信している。ただし、彼は、彼の能力を生かした仕事はせず(というか、母が決して許さず)、会社勤めをしていた。


父が私に言っていたことを大体総括すると「一人一人の人間の人生は生まれた瞬間から全て決まっていて、変えられず逃れられない」という私から見れば、結構考えさせられる内容だった。彼が見るには、どの人間もどんなにあがいても、各人間が選択する道は最初から決まったもので、その枠組みからは決して抜けられないとのこと。生前、父は、小学生だった私に、30代くらいまでの私の未来についてざっと話してくれたが、今思い出すとうる覚えではあれ、大体全部当たっている。父はまだ健康だったとき、自分の寿命と亡くなる月日を私に笑いながら話し、その十何年後、彼が言ったとおりの年齢と月日にこの世を去った。


私と父が違うところは、人間は亡くなる時期は決まっていても人生の内容は、いくらでも変えられるところ。でも 私も神様ではないから、ご相談者の守護存在の方からメッセージをいただき、伝えるというだけで、試行錯誤の連続である。


たまに、今でも、時間があるとき、父の霊魂にチャンネルを合わせメッセージをもらうことがある。でも、生身で生きている父に実際にいろいろ聞きたかったなと思う私なのである。