ここのところ、連続でプライベートで親交のある海外在住の友人からの電話がある。一組はアメリカ、西側在住のご夫婦から(見てますか!私のブログを欠かさず読んでくれているというのが聞けて感激でした!やっと更新しました!ヤッホー)、あともうお一方は、アラブ首長国連邦(UAE)、ドバイ在住のSさん(Sさんは私のブログもHPの存在を知らない。だから、今回はSさんのことを書いちゃおうっと! Sさんごめん)である。


このドバイ在住のSさん(女性)とは、私が学校卒業後、初めて勤めた社員数30人弱の規模の真珠輸出会社の貿易部門に配属された時の先輩だ。付き合いはもうかれこれ15年以上になる。この会社のその部門に配属された新人は私を含めて4人(ALL 女子)で、このSさんのご指導の下、仕事をする毎日だった。


このSさんだが、英語、イタリア語、フランス語が堪能で、お仕事もできる鉄人のようなスーパーウーマンだった。背もすらっとしていて、女優の万田久子さん似の激美人だった。し、しっか~し、彼女は私たちに対して、超スパルタ的な指導というか、超恐いし、ネチネチといやみなどもずっと言い続ける。ホント 恐かった。


で、その彼女のスパルタ指導のせいで(だと思うんだけど)、新人は、私以外、夏のボーナスをもらう前にみな辞めたり、別の部門に転属してしまい、残ったのが、Sさんと私と、もう1人の陰の薄い影法師のような中年の男性(この方は勤続が長いんだけど)の3人だけになってしまったのだ。新人が私だけになってもSさんは、とても私に厳しい。前よりも厳しい。毎日「このバカ、何やってんのよっ!!」「もう いい加減に辞めたらっ?!」「バカには何度おしえても理解できないよね、バカだから」と怒鳴られ続けてました。まるで「エースをねらえ!」の猪熊コーチと鮎原こずえの関係のよう。でも、私の方はというと、Sさんが怒鳴るのは恐いけど、Sさんの言うことはもっともだし、「社会人って、こういうスパルタな世界なんだわっ!!頑張れ!自分!」なんてウルトラポジティブで自分なりに頑張って働いていた毎日だったのでした。


そんなこんなしているうち、もうすぐでクリスマスって頃、Sさんに変化が出てきたのだ。それも、外的な変化。・・・なんと、Sさん、円形脱毛症になってしまったのです。それも、原因は私らしいという噂がどこからともなく私の耳にも入ってきたのだ。


どうも、Sさんは、今年入ってきた新人が全員大嫌いで、辞めさせてしまいたいがためにマジでいじめ抜いていたらしい。(後で聞いたところによると、Sさんは、自分の下に入る女子は全部いじめて辞めさせていたとか)そして当時イケイケでチャラチャラ全盛期だった私は、彼女にとってイチバン嫌いな新人だったとのこと。相当ムカツイていたらしい。それなのに、私は、そんなSさんの私に対する意地悪を微塵も感じず、Sさんのスパルタは、私に対する愛のムチだと思い込んでいたのだ。そして、おまけにアフター5も「Sさん、仕事の後、飲みに行きましょうよ♪」などといったり、「ご馳走してください!」 とか「Sさんの髪型ステキですね~ 私も同じ美容室に行きたい!おしえてください」とか無邪気に言い続けていたのだ。バカOLまっしぐらの私。さすがのSさんも、私に対して怒りを通り越し、あきれ果て、あげくに、バカで大嫌いな後輩である私に子犬のようにへばりつかれてノイローゼ気味→円脱という経路をたどってしまったということなのだ。これは、自分でも不思議なのだが、私はこういう霊感的仕事をやっている割には、変に鈍感なところ(←それもウルトラポジティブに状況をデフォルメする傾向が強い)がある。超お気楽というか、後で分かると恥ずかしいことも多い。


で、話は戻るが、そんなSさんの悲しい状況を聞いた私は、何だかとても悲しくなりSさんに涙ながらに「私のせいで、体調が悪くなったみたいでごめんなさい」と言いにいったのだ(←あんなにいじめられててもSさんを嫌いになれなかった自分もなぜだか分からなかったんだけど、やっぱ私ってバカ?)。Sさんは、そんな私に対して深いため息をついて「もう~ いいよ・・」と言ったのだが・・・その時Sさんのところからあるビジョンを受け取ったのだ。それは、彼女と外国人らしき長身でかっこいい男の人との言い争いのようなものという光景だった。あと次に見えたのは、結婚式と壮大な海の景色・・スライドのようにビジョンがはっきり見えた。それをSさんに伝えてところ、彼女の表情が一変した。そして、彼女が私に話し始めたのが、当時付き合っていた彼(現在のご主人)との交際問題についての悩みだった。私はその時のことはよく覚えていないのだが、どうも彼女たちの行く末について、様々な「予言」をしてしゃべり続けたらしい。で、それは全部当たってたらしい。これを読んでいて「何で急にビジョンが見えたの?」という疑問が出る方もいると思うが、Sさんが当初私に対して持っていたエネルギーは、怒りとか、嫌悪とかそういうネガな状態で、そういう時はなぜかシャッターがかかって見えないのだ。心が緩むと、もしくは相手に対して妥協や歩み寄りなどの感情になるとそのシャッターが開く・・そういう仕組みだと思うのだよね。


その私の「たまたま」のSさんへの霊視のおかげで、その時を境にSさんと私は超仲が良くなった。今までこの霊視や霊聴なるもので、周囲に迷惑をかけてきて自分でもウザイと思っていたこの特技(?)に初めて感謝した。Sさんとは旅行や食事、ショッピングなどもひところ一緒に良く行ったものだ。その時のSさんの彼氏とSさんは無事に結婚をして、その後彼女はご主人の仕事の関係でドバイに移住し、現在もドバイ在住で、海の見える家に住んでいる。彼女からの電話は大体、1ケ月に一回定期便のようにかかってくる。


・・・で、電話の内容ですが、これも毎回鑑定依頼である。Sさん曰く「Hirokoはさぁ~ ちゃらちゃらしてるし、調子いいけど、霊感だけは信頼できるからね~ またかけちゃったわよ」・・・と相変らず毒気たっぷりのコメントである。しかし、なぜかそんな辛口なことを言われても悪い気がしない私なのである。