前の前のブログ記事で、私が会社勤め時代に2代目バカ殿社長のサポート業務をしている話を書いたが、その時に付随して思い出される出来事がある。今回はその話。


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その会社で、「ねえねえ、今日はこんな天気なんだから、箱根の○○でステーキ食べにいきたい気分だな~♪ 仕事したくなくなっちゃったぁ~!キミさぁ、今日の経営委員会はボクは欠席って言ってくれないかな~?」とか平気で日常茶飯事レベルで私に言ってのけていた2代目バカ社長の秘書をしていた私は、いつのまにか秘書業務の他に美容コンサルタント業務や、海外から来るクライアントの通訳業務(それもたいした語学力でもないのに)やクレーム処理業務(これは結構いい手腕を発揮していた)などもさせられるようになっていた。とにかく忙しい。死にそうな毎日だった。おまけにその社長が年配になって出来た2歳か3歳だかになる彼が死ぬほど溺愛している、長女の世話なる乳母業務なるものまで押し付けられるような危うい自体に追い込まれた私は、「こんな所にいたら、ワタシ絶対身も心もオカシクなってしまう!!」とついに、勤務しながら、求人雑誌や新聞からリクルート活動をひそかに始めたのであった。


そんな時見つかったのが、外国の大手インターネット関係会社の日本法人支社の支社長秘書だった。仕事内容をぱっと見ても、まともというか、乳母とかはさせられない、とてもまともなソフィストケイトされた感じに見受けられたのも魅力だった。当時アルビン・トフラーの「パワー・シフト」やら、P.ドラッカーの「ポスト資本主義社会」などを読んでそれらに強く啓発されていたワタシは「これからは『知』の時代・・まさにインターネットの時代だっ!」とみなぎるミーハー精神で、その会社にいとも簡単に応募してしまったのだった。


筆記試験が通って、2次試験(インタビュー)で、そこの支社長と面接をすることとなった私。職場も六本木だし、緊張はしているものの新しいチャンスにワクワクしながら、その支社長と面接をすることとなった。


部屋に通されて、私なりにきちんと会釈して席についた私は、その会社に入社したい動機や、もし、そこで働くことになった場合の私なりの仕事の取り組み方などについて普通に、自分自身を紹介がてら、支社長に対しお話した。


その方(小柄で痩せ型の50才近くの男性)だが、(今となっては名前も忘れてしまったのだが、)何か私に対してピリピリしている。怒っているみたいなのだ。これは私が部屋に入ってその方を見た時の強い感触。


で、開口一番その方が私に言い放った一言「あなたさぁ、そうやって、綺麗に笑ってさ、そつなくしてさ、そうすれば採用されると思ってるでしょ? あなた、人生ナメてるよね」・・・ビックリしましただ。その後出てくる彼の私のバッシングはひどかった。何か私の人生全否定された感じでしたわ。私も、こういう事態を或る程度予想していれば少しは反撃もできたけど、超突然のことで言われっぱなしで、口あんぐりで「はぁ~、はぁ~、そうですか~」とアホ顔で、応答するしかできなかった。で、さんざん言われたあと「何か質問ある?」と聞かれ、「アノ~ では、今回なぜこんな私を面接しようと思われたのですか~?」などと精一杯聞いてみたりしたのだが、「今 あなたに話した話をしようと思ってさ。それだけ。あなたみたいな人種は一番嫌いなんだよね~」とクールに言い放たれましただ。


なんだか一方的にケンカを売られて、打ちのめされたのかなんだか分からない状態で面接を終え、家路に向かったのだがエラク疲れてしまった。どちらにしてもこんなコウルサイ男の秘書なんかできないし、向こうだって私という人間自体全否定なんだから、ま、ここは無かったということでその時の不愉快な件は、その日飲んだティオペペと共に水に流そうとしようとしていた私だった。


で、、、それからちょうど三日後、その会社から自宅に連絡があった。電話のかけぬしは先日私を罵倒倒した会社の人事の女性である。「なんだよ~ 不採用なんだから、紙一枚送りゃ済むんじゃんかよ」とヤカラってた私が渋々電話に出ると、人事の女性「先日はどうもお疲れ様でした。あのまだ現在検討中なのですが、、弊社の○○(支社長の名前)が○○(私の苗字)さんが先日の話を充分理解しているなら是非採用したいと言っているんですが、いかがでしょうか?」とビックリ仰天な言葉が飛び出してきたのでした。「???」私としてはこういう心境。私「いやぁ~ でも、先日、私自身があんまり好まれている感じに見受けられなかったので、ご辞退させていただきたいのですが。。」という言葉に、その女性が電話越しにその旨をその支社長やらに伝えているようで、それに対し、その方が、その女性に何か言っているようだった。その後、その人事女性「では、○○が、何日まで返事を待っているので、自分の話が理解できて心機一転したいという気持ちになったら、直接○○に電話してください」というお言葉だった。電話を切った私は、「なんなんだ~?」とまた謎に包まれてしまったのである。


まぁ、いくら私でもプライドはあるし、ぜ~ったいあんな会社に勤めるか!的なアンド私を全否定されたあの時の屈辱が、全て私の中から放出されて、電話を切ったあと意味もないのに、しばらくマジ切れしてしまった。もちろん、私は、言われた期日もなにも電話はしませんでした、はい。


で、ここまで来ると笑っちゃうんだけど、向こうが指定した期日を過ぎたしばらく経った頃、また自宅に一本の電話があった。かけぬしは何と、その当事者の支社長なる○○だった。彼いわく「あのね、あなたじゃない、すごく優秀な女性を採用することになったよ。あなたには最後のチャンスをあげたんだけど、やっぱり思ったとおりだね。あなたさ、自分の生き方変えたほうが絶対いいよ。このままじゃ先が見えてるからね。」と言われ、一方的に電話を切られた。


結構ひどいことをされているくせに、私は「世の中 いろんな人がいるよね~(←こういう態度がムカツかれたのかもしれないけど)」と思ってしまったのだった。そして、翌日から、またハードな業務をブチブチ言いながら遂行していった私なのでした。今思い出しても変な話。