この間、私の幼稚園の頃からずっと長く親しくしているA子ちゃんと久しぶりに食事に行った。そのとき彼女から出た一言。「Hirokoの前住んでいたところに新しく建った家,変な怪奇現象が続くんでお化け屋敷って言われてるんだよ。今誰も住んでないんだよ。知ってた?」


A子ちゃんは実家もずっとS区で、結婚後も実家の近くで、同じくS区に住んでいる、いわゆる「ジモティ」だ。私は生まれも育ちも彼女と同じS区だが、20歳の時に実家ごとF市に引っ越した。S区に住んでいた時、私たちの家は借家で、私たちがそこを引っ越したあと、大家さんがとあるデベロッパーに私たちが住んでいた土地を含むある一帯を売り渡した。そして、そこに何軒かの新築の家が建てられ販売されていったのは、風の便りで私も何気に知っていた。


ふ~む。なるほど、、怪奇現象ね。確かにあるよね~。


そのS区にいたときに住んでいた借家だけれど、確かに地縛霊の方たちが3人いらした。女性が2人で、男性が1人。


私は小さいときからそこで生まれ育ったので、物心ついた時から彼らの存在には気づいていたし、話しかけたりしてた。一人は、歌手のちあきなおみさんにちょっと似た30過ぎくらいの女の人でトイレを出た突き当りのお風呂場の近くにいつも動かず、じっといた。あとは、リビングにちょっと小太りの中年のおじさん(この人もいつも同じ場所にいる) あとは、不定期で、夜金縛りと共に現れる 50前後の女優の新珠美千代さん似の和服姿の女の人がいた。


今は亡き私の父も私も、彼らの存在を知っていたので、彼らがいつもいるポジションには物などは置かず空間にしていた。ほとんど口をきかずコミュニケーションはなかったが、(ちあきさんとは、私はぽつぽつ話したことはある。引っ越 する前には『さよなら』と言ってくれた) うまく「共存共栄(?)」はできたと思う。悪いエネルギーなどはなく、穏やかな生活だったと思う。


脅かしたり(新珠さんは多少あったけど)、迷惑をかけることはなかったから大丈夫な方々だと思うのだけれど、やっぱり皆さんはいやなのかな。


お金の余裕があれば、また住みたいんだけれど。縁があればいいんだけどな。